京王線で70代男性刺される

先月31日、ハロウイーンに出かけた人を見物したジョーカーが、一旦渋谷から戻り、再び京王線に乗り、電車内で乗客に殺虫剤を噴射、その後刃渡り30センチものナイフで、刺して重傷を負わせた。さらに、ライター用のオイルを撒いて、火を付けるという、無差別大量殺人を企てた。

今も、被害者の男性は意識不明の重態らしい。

やはり、8月に起きた小田急での無差別刺傷事件の模倣犯だった。

それにしても、恋人に振られたとか友人関係がうまく行かない、職場をクビになったということで、自殺したくなり、自分では死ねないから「死刑にしてほしい」と、事件を起こしたという、動機には魂消る。

なんという、身勝手な!

何故、無関係なただ電車に乗り合わせただけの人に対して、攻撃できるのだろうか。

ジョーカーには、彼を心配する母親もいるというのに。

容疑者が、映画『ジョーカー』に憧れて犯行に及んだとしたら、まったくこの映画を理解していない。あるいは、バットマンの中に出てくるジョーカーの真似だろうか。

映画『ジョーカー』は、主人公の哀しみを描いていた。あまりに、ひどいめに遭わされる底辺の人々の苦悩。格差社会への警鐘。「人殺し」がかっこいいはずがない。