マムシグサ咲く

私達の結婚記念日、そして私の65歳の誕生日がやって来た!

今年は気候変動のせいか、桜がものすごく早く咲いたのに続いて、藤も鈴蘭も半鐘蔓もマムシグサも二週間くらい早く咲き始めた。

とくに藤の花は、ここへ転居してからずっと観察を続けているのだが池周辺に一度も咲いたことがなかった場所に、瀧のように勢いよく咲き落ちている。遠くの林の一角には、藤滝が出現!びっくりしたなあ、もう!

藤の花は美しく、甘い香りで私達を喜ばせる植物だが、これには鬼滅の刃にある通り、鬼をも殺す毒の成分がある。そして、寄生静物だから宿主をやがては絞め殺すのだという。藤が多く育っている林は、実は健康ではない。木々は弱っているとある植物学者が言っていた。

私達が喜々として待っているのは、マムシグサの受粉と赤い実が実ること。昨年、かなり大きい個体を池の裏の湿地で見つけてワクワクしていたが、実が着く前に子房が死亡。何故か折れてしまった。残念!

今年も同じ芋(地下茎」から大きな大きな芽が出てきて、マムシの模様がある筒状の茎が、開かれていきなり葉とほう(花を守るホロのようなもの)が3日かけて、伸びた。

シワが取れなかったのは、ずっと日照りで水分が不足していたからだろう。

この子は恐らく雌花。小さい個体は雄花で、ハエを使って花粉を運んでくれるという。ただ、そのハエは、花粉を運ぶと雌花の雌しべにたどり着いたというのに、閉じ込められて絶命する運命だそうだ。花の構造がそうなっているらしい。

虫の命を奪って、受粉するマムシグサ。こーわーいー。毒性も強く、全身にどくがあるようだ。だがしかし、彼らと会えるのは嬉しい。

結婚記念日にマムちゃんを囲んで夫婦で写真を撮った。