上遠恵子さんの授業もうしわけがたたないじょうきょうにきていると

昨日10時から、吉祥寺のクレヨンハウスで、「いま『沈黙の春』と『センスオブワンダー』を再読する」

という、朝の授業があった。開始直前にズームが起動できずに焦った。

しかし、パスワードをとっさに新造するなどして間に合った。

 

少し前に上遠氏の書いたレイチェル・カーソンの伝記を読んでいた。彼女が、iPadの画面に映し出されると、真っ白な髪の94歳の女性。終始椅子に腰掛けていたが、頭脳は明晰。いかにも生物学者だと、胸打たれた。

時々痰が絡んで、話を続けられなくなると「これだから年寄りは」と自虐された。ほぼ90分もう、講演をされる機会もほとんどなかっただろう。しかし、主催者の落合恵子さんの懇願、生徒たちからの要望に応えられたのだった。また、このままでは、未来の人々が絶滅に向かってしまう状況だと判断されて。

 

コロナ禍にあって、再び脚光を浴びた「沈黙の春」。友人の勧めで、上遠やくを昨年初めて見た読んでその先見性に驚かされた。

 

また、この授業でレイチェルが60年も前に放射線の危険を訴えていたことを、知った。

彼女には、DDTつまり農薬などの化学物質による汚染と、見えない放射能の汚染「死の灰」は、同じくらい危険なものだとメキシコの会議で語ったのだそうだ。

彼女自身が乳がんで、命の残り時間が短くなったとき、30年かけて書いたのが『沈黙の春』なのだった。

 

上遠氏は、離婚後独身を通して、自分の姉の遺児二人を育てたが、レイチェルも同じく姪たちやそのこどもまで、育てているから親近感が湧くと言った。しかし、「独身女が何故こどもの遺伝を考えることがあるのか」などと、農薬業界側から激しく批判されたこともあったと言う。

 

ジョン・F・ケネディ大統領は、この本の内容を諮問機関を作って、調査させたが、データに基づき事実を書いてあることが、実証された。ざまあみそでんと、私は言いたい。

 

今日のPFAS汚染について、今すぐ行政は手を打たねばならない。

杉は日本固有の樹木だそうだが、(昨夜タモリの番組で紹介されていた)花粉症に苦しむのは、国民だけかなこれも環境問題のひとつ。