あたたかいものを飲もう

今週のお題「最近飲んでいるもの」

 健康を気遣ってくれるこどもがいれてくれる、ルイボススティー。紅茶のような簡単なティーバッグが市販されているので、熱湯に入れるだけだが、味わい深い。

 先日府中美術館へ夫が行って「細密画」を見てきた。しかし、非常に小さい画面なので、観客も多くじっと見えることはできなかったと、館発行の画集を買って来た。

 これが素晴らしい。傑作揃いだ。

 ヨーロッパと真逆の、ヒンズーの神を信仰する多種多様な人々の国の、宮廷文化の一端を垣間見ることができた。

 イスラム教の文化の影響も受けているが、インドは一時期英国領だったこともあるが、その後独立している。ガンジーという偉大な指導者が生まれ、現在では世界一の人口。経済発展も目覚ましい。

 ブッダが生まれた国なのに、彼をヒンズーの神の1人だとして仏教を輸出してしまった!

インドの細密画は、奴隷階層の人々によって描かれたという。恐るべしインド。素晴らしきかなインド。インドカレーにも魅せられていた私だが、チャイ、ルイボスティーを飲むと、彼の国への憧憬が強くなる。

 ガンジス川に行ってみたいものだ。

Amazon prime video 鑑賞 批評 

バスカービル家の犬   ★☆☆☆☆
ネタバレ注意 魔犬を利用して人を殺したり、資産を守ろうとするが、名探偵にはお見通しだ。
20年前の乳児誘拐事件が、あっと驚く物語の真相だったが、……。
これは、おディーン様の魅力があまり発揮されていない映画だったから、星ひとつ評価。

GODZILLA ゴジラ』(原題: Godzilla)は、2014年のアメリカ合衆国の怪獣映画★★☆☆☆
ゴジラに寄生する巨大な虫が羽化して、暴れ回る。放射能を喰らい、電磁パルスで停電を起こし電子機器を一切使えなくする。そして雌雄で交尾し大量の卵を産もうとする。
何と恐ろしい想像だろうか。故に★2つ。
アメリカ映画は、軍人をヒーローとして描く。怪獣映画はこどもも観るので、最後はハッピーエンド。親子愛を感動的に描いていた。
ゴジラは悪者ではなく、この巨大な雌雄の虫と闘って人類を救う。日本の映画よりずっと単純だ。

 「シックスセンス」  ★★★☆☆
死んだ人が見えるというこども。こどもの言葉が信じられない大人たち。とくに、母親。母がこどもの言葉を聴いてもそれを否定してばかりいたら、こどもはどんなに辛いことだろう。
 おやこでさえ、コミュニケーションが取れなかったら。他人からは気味悪がられたり、排斥されたり、……。
 しかし、彼の能力をやっと母が認めてわかってくれる場面に、カタルシスを感じた。

 最後のどんでん返しを既に知っていても、面白かった。

 「サイレント・トーキョー」    ★☆☆☆☆
 もし、東京の観光地で爆発が起きたら、……群衆はどうなるか?
 平和について無関心になってしまった日本の若者を、もっと批判的に描くべきだった。また、総理が死傷者を出した渋谷ハチ公前広場の爆発事件に対して「テロリストとの交渉はしない」の一点張りで、犯人の要求である対談をしないことに、全く葛藤がないのも気になった。
 自分の主張のために大勢の一般人を人質を取るのは、決して許されないことだ。国家を相手に復讐を果たすという犯人側の言い分は、パニック映画のテーマでもあるが。
 ラストが良くない。 


 

小さな写真展

自分の住んでいる街の写真展に参加。

自由参加なので、花鳥風月、人物、風景など、美しい作品が並べられた。

私たち家族は、野鳥と昆虫、不思議なキノコとベランダで育ったパイナップルの花の写真などを出品。

夫は、39年前の全日本選手権菅生サーキット大会の写真も「想い出の写真」として並べた。すると、なんと、ご近所のYさんが宮城光の疾走する姿を見て、「この人を僕知っています。友達。一緒に走っていたよ。」と言いました。今は、やや足を引きずって歩くYさん。「怪我でライダーは諦めたけど」

彼は、素敵な素敵な写真を出していた。星空、フクロウの赤ちゃん、熊野古道、仏像、………

なんて、優しい視点だろう。

彼は、恐らく悲しみを乗り越えたのだ。その分深い慈愛を持ったのではないか。

自分たちの写真を披露できた喜びのみならず優れた作品に巡り会えて、喜び倍増の小さな写真展だった。

 

 

ぽんの読書日記

『とめどなく囁く』 桐野夏生著 幻冬舎 2019年刊  ★☆☆☆☆

 ひねりがもう少し欲しかった。突然夫が失踪。沖合の釣船から姿を消した。海で死んだのか、自殺なのか、あるいは死んだフリをして失踪したのか。

 七年間一人で待っていた妻(42)は、夫にそっくりな人を見たと姑から聞き、もしかしたら夫がいきているのではないか、と当時の彼の釣り仲間に尋ね始める。………。

 結果は、やや簡単過ぎてがっかり。30歳も年上の会社会長と再婚し、相模湾を見下ろせる母衣山の邸宅で贅沢な暮らしができるのに、主人公はそれを楽しめない。

 再婚した夫の末娘と息子の嫁が、彼女と同年齢だというのだが、これもあまり面白くない展開。故に★一つ。桐野にしては、駄作。

 

 『氷菓』 米澤穂信 角川スニーカー文庫 2001年刊

 ★☆☆☆☆

  高校の部活動「古典部」が、神山高校文化祭の歴史、その中で退学させられたおじさんのことを調べて謎を解き明かす。

 だが、あまり面白くない。氷菓とは、アイスクリームだというが、むしろアイスキャンディーではないかな。

 『ボトルネック』 米澤穂信 新潮社 2006年刊

 ★★★☆☆

  男子高校生が主人公。淡い初恋の相手が東尋坊で、強風に煽られて墜落死する。それから2年後に現場を訪ねて花を手向けようとすると、自分もふわりと浮かび、………。

 自分の生まれていない現実世界に戻る。すなわち、母の胎内で亡くなった生まれなかった姉が自宅にいて、自分はそこにいないのだ。そこは、2年前の世界。死んでしまった彼女は元気に生きている。姉と仲が良く非常に明るいキャラとして。

 悪意の女子高生は、魅力的だったので★三つ。

 ラストは、 

ハッピーエンドにして欲しかった。

 

 

 

 

ああ、良かった

成人病予防検診で、大腸がん検査はマイナス。ただ、悪玉コレステロール値と中性脂肪値が高い、太り過ぎなので、減量の努力をしましょう、ということになった。

夫も悪玉コレステロールが多い。彼は要治療とのこと。

もう少しコレステロールを下げる食事を考えねばならない。

 

先日、前歯の根に炎症があるというので、治療か抜いてもらいたいと歯科へ行った。

まず、前歯の差し歯を取るので型取りして、前歯を作った上で治療をするとのこと。

本当は全ての歯を抜きたいのだが、我慢我慢。

 

それにしても、身長が162cmから、36年経って149cmになってしまったとは!体重は、60kgが、73kgになってしまった!参ったのう。

 

視力も白内障手術で良くなったのだが、やはり少しづつ衰えている。眼鏡を新調した。薄いグリーンのプラスチックの枠にした。もう、眼鏡を置き忘れて3個も無くしたので、外出時には絶対に紐をつけることにした。柔らかいゴム製の青い紐だ。

46年前の男たちの旅路

第二部 第一話シルバーシート、第二話墓場の島を、夫と共に鑑賞。衛星放送の何回目かの再放送を録画してあった。

 

やはり、何度見ても面白い。泣ける。

戦後32年というセリフがある。皆が戦争を忘れて暮らしているが、主人公吉岡は今も特攻隊員だった亡き戦友のことを忘れないで生きている。

警備員として、真面目に働いている吉岡は、シルバーシートでは老人の荒川線の電車乗っ取り事件を解決しようと説得を試みる。老人は、自分たちの行動が公になり、警察に逮捕されることを望んでいた。年寄りの悲哀。何もできなくなった自分。社会のお荷物として余生を生きねばならぬ自分たち。老人ホームの四人に殿山泰司加藤嘉笠智衆藤原鎌足。日本演劇界最高峰の面々が演じた。

これが面白くない訳がない。

第二話 墓場の島では、今は亡き根津甚八が、パンチパーマの人気歌手となり、強引なマネージャーに心を傷つけられて、引退を決意する話。彼の警護を頼まれた洋平(水谷豊)が、彼に心酔し涙する。私も、偶像になり作られたキャラで嘘の歌を歌わせられる歌手の心の叫びにもっともだと思い、涙した。

しかし、結局彼が引退宣言をしなかったことが、このドラマを深くした。そう思う。65歳にして、見直すとこの方がリアルであり洋平の純粋な心に胸を熱くさせられる。だから、年代の違う戦争体験者と戦後生まれのチャラチャラした若者が心を通じ合わせられるということが、このドラマの肝なのだと思う。

このドラマは実は吉岡司令補(鶴田浩二)ではなくて、狂言回しの洋平が、主人公なのではない

かと思った。「男たちの」とあるから、群像劇なのだが。