身長、体重、血圧、心電図、肺のレントゲン、そして便潜血の検査。
これは、新しい大腸ガンの早期発見のための検査だ。
2日間の便を取り、表面をスティックで擦り容器に入れる方法で、プラスチック容器に挿して提出するのだが、…‥ー年寄りには非常に難しい。
とくにポンはの便は硬いので、便器の水たまりにトイレットペーパーと便取りの紙を置いても、沈んでしまった！げげ！
ころころのうんこをおさえていなければ、表面を擦り取ることはできない。だが、今回もうまくいかぬ。仕方なし。ブスブスうんこにスティックを刺して、容器に入れた。
検査技師の人よ、ごめんなさい。
便表面をこすり取るには、技術がいる。お年寄りにこんな難しいことができるのだろうか。やはり、便の一部を容器に入れる方が簡単だと思う。
それにしても心電図は恥ずかしかった。デカすぎて垂れ垂れの、ポンの乳房もだが、それ以上にダニ刺されの跡と掻きむしった跡が、何個もある。あせもも。ださいダサすぎる。
ダニ避けシートがなかなか奏功せず、……。隣の夫は刺されていないのに、……。
しかし、検査技師のご婦人は何食わぬ顔で、何も見なかったという体で淡々と職務をこなしてくれた。こちらも、淡々とせねばなるまい。
ポン65歳、ホンナゴツはずかしかあ。腹囲も体重も気になる。減量はうまくいかぬ。一週間後の検査結果が、オトロシカア。
