「一生モノ」


今週のお題「一生モノ」

万年筆ですね。インクの出が悪いので一度修理に持っていこうと思う。しかし、そう思いながらそのままで、数年が過ぎてしまった。時々、万年筆で書いた手紙をくれる友人がいるので、この筆先にインクを着けて書いたりしている。

今から20数年前だったか。中央大学の通信で法律を学んだ。身近に腹に据えかねることが起きて、どうしても弁護士になるぞと希望を持った。しかし ……。ただ、卒業するだけで精一杯。法律を学ぶことはできても、学んだことを社会に還元することはできなかった。残念だ。

当時、リポートは手書きだった。夫が私の勉学を応援してくれてこの万年筆を買ってくれたのだった。

添削指導の方に、「あなたには才能がある」と誉めていただき、有頂天になったこともあったなあ。

万年筆は、プラチナ。プレジデントという銘。中太。わたくしは握力も筆圧も弱いが、これは戦艦ミズーリ上で重光葵外相が、講和条約に署名した万年筆のように、力強い文字が書ける。