ponsharaの映画評

『後妻業の女』  2016年公開 ★★★★☆

テレビドラマにもなっているが、結末は映画と違っている。大竹しのぶさん演じる未亡人が、資産家の老人をたぶらかして、時には寿命を縮めさせてまたは、殺して遺産を相続する。既に何人ものおじいさんんが不審な最期を遂げている。

黒幕は、結婚相談所の所長(豊川悦司)。ふたりは名コンビだが、肉体関係はない。

「金、金、金」とふたりは、老人を騙しても良心が痛まない。そこが、おかしかった。息子もひとりいるのだが、母性愛がない女性を、しのぶさんが見事に演じた。故に星4つ。ただし、ラストはよくない。だから、マイナス1星。

 

リバーズ・エッジ』 2018年公開   ★☆☆☆☆

 まったく面白くなかった。天災漫画家と呼ばれている岡崎京子の代表作が原作だというが、二階堂ふみ演じる若草さんが、常にいらいらしていてタバコばっかり吸っているのは解せなかった。高校二年生なのに。彼女の彼氏が、乱暴者でゲイの美青年をいつも殴り倒し、足蹴にしたり、若草さんの友人の山田女子と白い粉を吸引したり、淫猥な性交を避妊しないでするのも、解せない。ゲイの美青年は、大河の主人公に抜擢された吉沢亮だが、・・・。また、下級生のモデルでスター役の子も、何故過食とゲロ吐きを繰り返すのかわからない。1990年代の高校生の苦悩を描いたのかもしれないが、売春、覚醒剤、いじめ、同性愛をする人が、集まって友人でいるのは、突飛過ぎる設定だ。

若草さんも山田さんも、乳房もおしりも丸出しにして性交する場面は、不要だと思う。

二階堂ふみさんがとても美しい裸体だとは、思う。故に★1

 

残穢』 2015年公開  ★☆☆☆☆

物音がする部屋の因縁を調べていくと、・・・・。前の住人たち、その前の住人たち、その前の前の・・・・奇怪な事件や変死が同じ場所で起きていることがわかる。しかし、どの土地も戦場だったり、事件現場だったり、戦争で大火に見舞われたりしているのだから、人の怨念が現在の住人に悪さをする、自殺に導くということは、そうそうないだろう。

 

得体のしれない、何者かが自分の家に住んでいたとしたら、それは怖い。だが、そこにいると言うだけで自殺に追い込まれるのはあまりに理不尽だ。

 

だから、地霊のお祓いを今でも、神主に頼んで人は家を建てるのだろう。

怖いけれど、面白くなかった。

ただ、主演のミステリー作家役として、竹内結子さんが出ていたが、彼女が後年後に自殺したのは、この映画の祟りなのだろうか。まさか。他の出演者は、何事もなく順風満帆に仕事を続けているから、作り物の映画に取り憑かれて死ぬということは、ない。